Greetingごあいさつ

この度、第51回定時総会におきまして第6代会長を拝命いたしました根本和幸でございます。防災業界では歴史と格式のある当協会のリーダーとして相応しい指導力を発揮できますよう努力する所存ですので、皆様のご指導ご鞭撻をお願いいたします。

当協会は昭和48年に関西の消防設備工事を行う企業20社にて設立されました。 当時の火災等に対する防火対策は建物の構造規制や内装制限、避難施設に関する規制強化など建築基準法を中心とした防火対策が中心でしたが、設立の前年 昭和47年には大阪千日前デパートの火災、昭和48年には熊本の大洋デパート火災が発生し、多くの犠牲者が出たことにより、昭和49年6月に消防法の大幅な改正が行われ特定用途防火対象物に対する消防用設備等の遡及適用、消防用設備に対する消防機関の完了検査制度の導入、消防設備士等による定期点検報告制度の導入と私たちが産声を上げたのは現在の消防行政の基本となる形が出来上がったそんな時代でした。

設立から50年、火災などの災害が起こる度に改定される消防法、技術の発展に伴う新しい消防用設備、私たちの取り巻く環境は目まぐるしく変わっています。

関西防災設備協会は消防法の改正や、新しい消防機器・設備の情報をいち早く会員企業に提供するとともに、会員企業を通して消防設備士や点検資格者、建築・防火設備検査員等の育成や消防設備の設置、点検維持管理を行い消防・防災業界の発展と社会の安寧、福祉に奉仕してまいりました。 これからも、消防・防災事業を行う会員企業を通じて安心・安全なまちづくりに貢献していきたいと考えておりますので今後ともよろしくお願いいたします。

関西防災設備協会 会長 根本和幸

About協会について

沿 革

1965年(昭和40年)
消防法の改正に伴い、防災設備(消防用設備)の工事および整備は消防設備士の資格を持つ者でなければ行えない事と規定されました。
1966年(昭和41年)
消防設備士制度がスタートしました。
1970年(昭和45年)
大阪府で日本万国博覧会が開催されました。
この頃、消防庁管轄の首都圏においては、建築工事時に消防設備士による消防申請と消防検査が厳格に義務付けられていましたが、関西においては消防設備士の立会いは必ずしも重要視されていませんでした。防災業者の地位も一般には認知されておらず「消火器屋さん」と呼ばれていました。
1973年(昭和48年)
関西の消防設備工事を生業とする防災業者20社が『関西防災設備協会』を立ち上げました。
消防設備士制度を首都圏と同様に厳格に施工するべく消防局に働きかけると共に、建設工事において防災設備業の地位を確立するのが目的でした。
この年、建設業法が改正され、一般建設業の中に『消防施設工事業』という許可区分が設定され、現在に至っています。
1974年(昭和49年)
消防法の改正
特定防火対象物に対する消防用設備等の遡及適用の実施
消防用設備等の点検報告制度の実施
至 令和
防災設備は利益を生む設備ではありません。「法律で定められているので仕方なく設置して整備する。」長年そのような投資対象として扱われてきました。
ここに来て、異常気象、地震・津波、未知の伝染病、戦争、資材不足、など、未来に対して数々の不安材料が立ち込めてきました。
『防災』とは、利益を生むための取り組みではなく、失うものを最小限にとどめるための防衛手段です。
自ら積極的に防災設備の整備・更新に取り組まれる企業様も増えてきました。令和になってようやく『防災』に対する認識が変わってきた、と私たちは考えています。
加入団体 一般財団法人 大阪府消防防災協会 / 一般社団法人 全国消防機器協会

関西防災設備協会のシンボルマーク

2011年、組合員からの公募で採用されたのが三つ葉のカタバミです。
カタバミはどこにでも自生しています。街路樹の根本、公園の植え込み、使っていない植木鉢、アスファルトの裂け目、一般には雑草として扱われています。
平安時代には日本に存在していたようで、葉を噛みしめると酸っぱく鎮静作用も認められていて、薬草として利用されたことも記録されています。
カタバミ(片喰み)の語源は諸説ありますが、昔は鎮痛剤として奥歯で噛みしめていた人も居たようです。葉は綺麗なハート形をしていて、家紋のデザインとしても使われています。どこにでも根を張る強い繁殖力に子孫繁栄の願いを重ねた家紋とのことです。
足元の地面に強く根を張り、薬草としても利用され、可憐な花を付けるハート形の植物カタバミは『防災』の概念に合っていると考えました。

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